ドライテックとは
浸透性のあるコンクリート、『ドライテック』をご存じでしょうか?
ドライテックとは、”透水性”舗装仕上げ材で、「透水性、通気性、保水性、防災性、環境性」などにすぐれた 高性能土間コンクリート のことです。
(上の写真の右下がドライテックです)
通常のコンクリートは浸透性がないため、水が流れたり水たまりができてしまいますが、
ドライテックは雨の水を地中へそのまま浸透させることができ、水たまりができないコンクリートなのです。
近年、台風や豪雨などにより河川の氾濫や道路の冠水などの災害が増えています。
その原因のひとつとして考えられているのが、従来のアスファルトやコンクリート舗装による 遮水と言われています。
ドライテックは雨水をそのまま地中へ浸透させることができるので、排水設備への負担を軽くして、自然災害に強い環境整備の手助けとなります。
従来のコンクリートとの比較
〈従来型コンクリート〉→〈ドライテック〉
- 配筋が必要 →配筋が不要
- 作業が1日仕事になる→完成までたった30分(住宅外構)
- 水の流れを考える必要がある→水勾配を考えなくてもいい
- 「色むら」「ひび割れ」の可能性がある→「色むら」「ひび割れ」の心配がない
ドライテックの魅力
1.水はけが抜群に良く、ゲリラ豪雨も安心
2.水勾配(傾斜)がいらず、フラットにできる
3.自分で施工できるほど工事が簡単
4.耐久性が高く、メンテナンス費用があまりかからない
5.滑りにくい
5 草やコケ・カビが生えにくく、 無機材なので生態環境に優しい
6 夏でも涼しく、裸足で歩ける(アスファルトよりも地表温度が10℃前後低くなる)
7 雪解けが早い
デザインとアレンジが豊富
基本カラーの8色
出典:生コンポータブルhttps://nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/8_5.html
出典:生コンポータブルhttps://nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/8_5.html
仕上げのタイプ
ダイレクト仕上げ・砂利敷き仕上げ
石材仕上げ・タイル仕上げ
例えば・・・
- 下地を従来のコンクリートからドライテックにすることで、通常のタイル・石材仕上げも透水性の仕上げにできる
- ウッドデッキの下に敷くことで湿気や雑草対策になる
- 人工芝やウッドチップを上に敷くことも可能
- 砂利敷き仕上げの下地に使用することで、砂利が土へ埋まるのを防ぐことができ、砂利の補充期間が長くなる
- 水はけの心配もないので、木製の駐車場を作ることができる
- 吸音性の機能があり、例えばバスケットボールなどの弾む音も吸収するのでバスケットコートにも最適
ドライテックのデメリット
ただ、実際に施工してみてデメリットと言えるところもありまして、3点お伝えします。
- 作業工程は少なく簡単だが、材料費が生コンよりも高い
- 浸透性はあるが、砂利(粗骨材)なので見た目がデコボコ、従来のコンクリートのように均一ではない
- 汚れが溜まりやすく目詰まりしてしまうため、掃除が必要。
デメリットもありますが、水勾配が難しい土地や駐車場、水がたまりやすい場所にはおすすめの素材です。
環境や人にもやさしいのが魅力的ですね。
(ドライテックは市町村の補助金制度の対象になることがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください)
疑問・質問など、いつでもお気軽にご相談・お問い合わせください。